駅前不動産屋 今日の敵は     未来の恩人

不動産業界の生きた化石 はるぼ

遺伝子の継承で人を評価すると思いがけない結果となります

色んなお客様と話して 
 
日本人は本当に真面目 
 
そう思う事がよくあります。 
 
自分の人生はかけがえの無いものですが 
 
その生き方の大前提が人に迷惑をかけない 
 
これを意識して生きてる方 
 
本当に多いです。 
 
自分の老後のために介護施設やなんかの手配やら 
 
あるいは死んだ後の葬儀やらお墓やら 
 
そんな準備が整ってる方もたくさんいます。 
 
そんな方達の話を聞くたびに 
 
日本人の真面目さ 
 
これを強く感じる訳です。 
 
が 
 
それと同時に 
 
日本人の孤独さも感じます。 
 
日本人は老後や死後の準備をしっかり整える 
 
と言う事は 
 
真面目さだけではありません 
 
人に頼る事が苦痛だからです。 
 
つまり 
 
子供にすら遠慮して頼れない 
 
だから全て自分で備える訳です。 
 
私が強く孤独を感じる理由は 
 
私が育った時代はそうでは無かったからです。 
 
家族は死ぬまで一緒に暮らしますから 
 
家族はお互い頼り頼られ 
 
それが当たり前だった訳です。 
 
私が高校2年の時祖母が亡くなりましたが 
 
病院に入院する事無く叔父の家を訪ねて玄関先で亡くなりました。 
 
でそのまま家に連れてきて 
 
お墓に行った訳ですが 
 
病院には一切お世話にならずに終えた訳です。 
 
これが普通の死のパターンでした。 
 
そんな時代を知ってますからつくづく思う訳です。 
 
医療の発達や 
 
介護施設の充実は 
 
私達日本社会が豊かになり達成できた訳ですが 
 
このために 
 
私たちは家族との心の距離が大きく開く 
 
そんな世界を作ってしまった訳です。 
 
ある知人が言っていましたが 
 
最近田舎で暮らす母親を亡くしたそうです 
 
で 
 
葬儀に戻った訳ですが 
 
涙は出なかったそうです。 
 
15年ぶりに会った母は 
 
もうすっかり別人で 
 
とても実感が湧かなかった 
 
そんな話をしていました。 
 
ところが 
 
その方 
 
その後すぐに飼ってた愛犬が死んでしまったそうです。 
 
で 
 
不思議な事に 
 
この愛犬が死んだら涙が止まらなかったそうです。 
 
この話 
 
面白いと思いませんか? 
 
都会で生きると言う事は 
 
親の死よりペットの死の方がはるかに辛い 
 
こんな事も起きてしまう訳です。 
 
まあそんな感じで 
 
急速に発展を遂げた日本の 
 
貧しい時代から豊かな時代 
 
そして大家族から核家族 
 
この変化を目の当たりにして 
 
本当に色んな事を考えるようになりました 
 
私の人生観宗教観はその体験で固まってる訳です。 
 
そんな訳で 
 
老後や死んだ後の備えを怠らない日本人 
 
真面目である事は間違いありませんが 
 
その負の面をいつも感じてる訳です。 
 
で 
 
この真面目な日本人 
 
もちろん日本人全員がそうではありませんね 
 
真逆な人もたくさんいます。 
 
今も社員が忙殺されてる入居者がいますが 
 
この人 
 
大工で収入があるにも関わらず 
 
享楽的な生き方に徹して 
 
家賃を滞納しては 
 
居留守と逆切れで乗り切ってきました。 
 
ですから 
 
私達にとっては大変迷惑な人ですが 
 
私達だけではありません 
 
家族もその被害を受けて厳しい生活を強いられていました 
 
ですから当然離婚って事になった訳ですが 
 
この散々人に迷惑をかけてきて 
 
ここで脳梗塞で入院だそうです。 
 
まあそんな人ですからね 
 
同情する気は全くありませんが 
 
この方の立場に立てば 
 
もう人生は終わった 
 
なんて感じですよね。 
 
なんせ蓄えどころか借金だらけ 
 
脳梗塞で働けない 
 
って事になれば 
 
あとは自殺? 
 
まあ私がその立場ならそう思うでしょうね。 
 
でも 
 
この方 
 
すざましいですよ 
 
こんな状態でも死ぬ気はさらさらありません 
 
これからは 
 
生活保護に頼って生きる 
 
その方向で突き進んでいます。 
 
脳梗塞から回復したら 
 
のんびり残りの人生を税金で楽しむって感じです。 
 
腹が立ちますが 
 
実はそれだけではありません 
 
こんなダメ男ですが 
 
どこかで尊敬してる自分がいます。 
 
つまり 
 
この男は 
 
どんな苦境に立っても 
 
生きる事を選ぶ 
 
この強さに感心する訳です。 
 
人に迷惑をかける位なら死を選ぶ 
 
なんて人に気高さを感じますが 
 
どんなに人に迷惑をかけても生き抜いて見せる 
 
なんて人には 
 
大きな怒りと 
 
そしてどこか尊敬してる 
 
そんな不思議な感情が湧いてくるのです。 
 
遺伝子的に言えば 
 
人に迷惑をかけてるほうが 
 
間違いなく子孫を残す 
 
これも私が実際に感じてることです。 
 
ヤンキー時代から子供を作っては離婚を繰り返して 
 
生活保護で暮らしてるあるお母さん 
 
こどもは10人以上だそうです。 
 
もちろん 
 
自分で育ててる訳ではありません 
 
自分の遺伝子を 
 
他人に育ててもらってます。 
 
カッコーみたいな人 
 
これも間違いなく 
 
私達の社会にはたくさんいる訳です。